本文へ移動

創業者の想い

道路公団への道

2010-05-20
written at 2010年05月20日|仕事の思い出
私の暗号について(0815)についてお話します。
 
昭和35年の夏、阪急電鉄の企画室から来社要請があり訪問しますと、寝屋室長をはじめ、毛利課長、並木係長のお三方に出迎えて頂きました。「古賀君、西宮球場のラッキーゾーンのフェンスの出来栄えは素晴らしいと小林一三社長が大変喜んでおられます。
そこで検討したのですが、今、阪急電鉄では分譲住宅を売り出しています。
例えば、甲東園団地、仁川団地、宝塚売布団地等のフェンスを一手に採用してはどうか。それからデパートに日曜大工コーナーを新しく開いて、その組立てフェンスを 販売してはどうかと考えております。これはすべて阪急からのご褒美と思われて結構です。」「私は石倉社長と明日にも参ります。」と別れを告げて帰りかけると、並木係長が私を追っかけて来て、「古賀さん、私(並木氏)、先月母校(京大)の同窓会があってね。最近よく新聞に出る日本道路公団に行った友人が話すには、神戸の西宮~東京まで高速道路に沿ってフェンスを張ると言っていたよ。」と丁寧に教えてくださり、後日キーマン(馬越課長)を紹介してくださいました。私たちは日本道路公団茨木工事事務所の馬越課長を訪ね、日本道路公団に製品説明を致した次第です。
 
馬越課長は 
「名神高速は滋賀県下に行くと、竜王村と呼ぶところがあり、山岳地帯であるので、電気やガスが無い。むしろ、組立方式が良いかも」と感想を述べられ・・・ 私は調子に乗って、「この製品はドイツの軽機関銃#0815をイメージして設計したので、闇夜でも組立てができます」と説明すると、課長もその銃のことはご存知のようでした。その後、既に完成していた、名神山科のテストコースの下り線側に試験的に設置が決まり(約1km)、私は日本初のハイウェイの仕事が出来る嬉しさで、毎日楽しく現場に通ったものです。
 ある日、現場へ行くと日活映画のロケ隊に遭遇し、当時人気女優の北原三枝(後の石原裕次郎の奥さん)と石原裕次郎が映画の撮影をしており、二人の素顔を見たのは、後にも先にも初めてでした。懐かしく思います。
 また、ど素人の私に、いろいろと公団の基準、組織、工事の進め方を懇切丁寧に伝授して下さったのは、日本道路公団の技師 永田義男氏でした。名神高速道路全線開通(西宮~一宮181.5km S39.9.6)立ち入り防止柵は60%近く工事をしたのではと思ってます。
追伸
機関銃#0815は、ゲリラ戦向けにドイツで作られたそうで、特徴はばらばらに分
解して土中に隠し、夜中に静かに掘り出し、組立、(ボルトなし)戦闘可能。
 
20100520160224178_0001.jpgのサムネール画像
 

 IMGP0814.JPG
大東金属株式会社
〒575-0054
大阪府四條畷市中野新町8-1
TEL.072-877-1541
FAX.072-876-5106

道路構造物各種設計・製造・施工
道路保安資材設計・製造・販売
各種防錆処理施工
道路・橋梁メンテナンス
道路騒音防止、設計製造・施工
道路環境コンサルタント業務
0
8
8
7
9
0
TOPへ戻る