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創業者の想い

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全ての道路管理者殿へ

2017-10-16
昭和47年に遮音壁(吸音板方式)を開発いたしました。約45年前です。
 
当時、九州向け山陽新幹線、岡山迄の開通後まもなくでした。
 
兵庫県六甲トンネルの東側に騒音対策として、我が国初となる遮音壁でした。その吸音板こそが後の「統一版」の原型です。
 
開発した吸音板ですが耐用年数に限りがあり、20~30年余りでの取替えが必要となります。それらの欠点を克服する次世代型
 
吸音板を開発することに成功いたしました。
 
内容
①現在の統一型吸音板と形状は全く同じ。
 
②内部に水溜まり防止材を挿入するのみ。(難燃性ポリウレタン)
 
③長寿命化に成功。35~70年へ(200%)
 
主な特徴としては、前面にアルミ材を使わず前背面同一金属の高耐候性メッキ鋼板で製造することにより、鉄とアルミ材
 
による電食がなくなり長寿命化する。
 
また、廃材処理時にかかる解体作業費(㎡当たり2000~3000円)が0円になり、さらにスクラップ費として処理費用が
 
プラスとなりランニングコストにも優れています。
 
秘)すべてのメッキ鋼板は水温が45℃~80℃の温水に接触するとメッキ層の亜鉛が流出する性質があります。
 
※CCT試験の資料は中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社様のご好意によって製作いたしております。
 
 
遮音壁底面部(模擬加工品)のCCT試験結果報告(試験日 2017/8/21~9/21)
 
1.サンプル試験体
 
  底板 背面部分 寸法
GI-Z27(t1.6)
従来型 100×95×20/30
GI-Z27(t1.6)
従来型+
水溜り防止ブロック
100×95×20/30
高耐候性メッキ鋼板(t1.6) 従来型 100×95×20/30
高耐候性メッキ鋼板(t1.6)
従来型+
水溜り防止ブロック
100×95×20/30
滞水軽減ブロック
難燃性ポリエステル   95×90×5/30
 
2.CCT試験・サンプル試験体設置状況・調査項目
 
高速道路遮音壁の背面板㈱が腐食する現象が発生しており、今回のサンプル試験片はそのミニチュアとなっている。
 
①CCT試験で背面板の腐食を再現し、腐食進行の確認ができるか。
 
②底面の形状が従来型と滞水軽減ブロックを設置したものとの腐食比較を行う。
 
③遮音壁の腐食原因を試験結果より推察できるか。
 
1サイクルは→・塩水噴霧  2時間  35℃  5%塩水
 
        ・乾燥      4時間  60℃  相対湿度 30%
 
       ・湿潤     2時間  50℃  相対湿度 95%
 
(複合サイクル腐食試験方法 JASO M609-91)
 
腐食の経過を観察、90サイクルまで継続確認 1年/5サイクルと言われており、90サイクル÷5サイクル=18年経過
 
したものと一般的に解釈、想定される。
 
 
※上記試験には中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社様にご協力頂きました。
 
 
総括
 
CCT試験における結果より、試験体AとBを比較した場合、腐食進行速度において大きな差が出ています。腐食の進行
 
速度の違いにあるものは、水溜り防止ブロックにあると考えられます。効果要因としては試験体Aの底面部に水が溜まる
 
量がおおよそ(体積 47.5㎤)なのに対し、試験体Bでは水溜り防止ブロック(体積 42.75㎤)により底面部に溜まる
 
水の量が試験体Aに比べ10分の1に(水分体積比 B4.75/A47.5)軽減されていることがあげられます。
 
試験体の溜り水の量が錆・腐食に強い影響を及ぼすことが推察されます。(乾燥時間も影響している可能性も考えられ
 
ます。)
 
試験体CとDを比較した場合そこまでの大きな変化は見られなかったが、発生状況においては水が溜りやすい個所では
 
錆の発生が顕著にみられます。経過データよりおおよそ6~10年後には試験体A・Bと同じような変化がみられると推察
 
いたします。
 
(但し、赤錆の発生個所である前面部については鋼板を曲げた時に必ずクラックが生じるため、その部分においては
 
錆が高確率で発生するので今回の実験趣旨とは異なると考えます。)
 
今回のCCT試験により、実際の高速道路遮音壁設置状況を完全に再現できたかは不明ですが、底面の構造において塩水が
 
溜りやすい構造は耐食性に劣り(試験体A)、水溜り防止ブロックにより塩水が溜りにくい構造にすることにより底面の
 
腐食進行速度を軽減できることが推察され、底面の溜り水を軽減することは有効だと判断いたします。
 
 

端島を軍艦島と呼ぶ経緯をご存じですか?

2017-08-09
昭和34年頃、私と友人3人と船頭の5名で魚(鯛)釣りをしていました。
 
今まで快調に釣れていた魚が急につれなくなりました。その理由は数匹の鮫が背びれを出して近づいていたのでした。
 
すると船頭が『みんな、船のへりを叩いてくれ!鮫がきた!!』と叫び、軍艦島の方向に船首を向けて移動したという
 
思い出話です。
 
 
その軍艦島ですが、昭和20年米国の潜水艦が端島を本物の軍艦と間違えて魚雷攻撃をしたそうです。
 
それ以来、端島を軍艦島と呼ぶようになったそうです。
 
米国が間違って魚雷攻撃をしたのが、確か長崎に原爆が投下される2か月程前だったと思います。
 
 
本日は8月9日ということで、ふと思い出しつぶやいてみました。
 
 
 
 
 
 

東京の天気模様

2016-11-02
ドングリ コロコロ ドンブリコ
 
小池にはまって さあ大変
 
○○が出てきて こんにちは
 
嬢ちゃん 記憶に ございません
 
童話のパクリです…
 
 

中国自動車道のシェルターの思い出

2016-11-01
昭和50年頃の高架橋建設工事現場での話です。
 
中国自動車道青葉台地区(宝塚)の高架橋は約80%程完成していましたが、沿線住民からの声で、
 
騒音防止などの環境対策を行うことになりました。
 
当時日本道路公団 新妻氏(故人)より、「古賀さん、どうしたら良いものかなぁ?」と相談され
 
ました。
 
私は「ゼロ戦の整備用格納庫の長いものに、私が開発した吸音板を壁の内側に張ったらどうでしょう。」
 
と返事をすると、「おもしろいかもしれません!検討してみるか…」と話が進み、現在のシェルターの
 
形となりました。
                            
 
 
                             ↑※当時の私(古賀 敬司)
 
それから月日が経って、平成28年9月21日 西日本高速道路メンテナンス関西㈱ 阪神保全センター
 
奥隅センター長より、「シェルターの歴史を生の声(肉声)で教えてくれる人は、古賀さんだけだと
 
思う。シェルターの修理について説明してほしい。」と求められ、現在試案検討している最中です。

鉄サビ(錆)のパワーを有効利用

2016-10-28
今回は、鉄サビについて書いてみたいと思います。
 
鉄サビ その(1)
使い捨てカイロ
 
カイロの歴史 カイロ灰(炭粉をハマキ状にしたもの)
       ↓
       白金触媒式カイロ(ベンジンカイロ)
       ↓
       現在のカイロ
 
現在のカイロは鉄粉を空気中の酸素を急激に吸着させると鉄粉が早く錆びると同時に発熱します。
 
これを利用したのが現在のカイロです。
 
 
鉄サビ その(2)
有馬温泉の金泉
 
地中300mから湧き出る温泉水(地下水)に含まれている鉄分は地表の酸素に吸着するとすごいパワーで
 
酸化し、赤茶色に変化します。
 
身体の芯から温めて、湯冷めしにくいそうです。
 
 
鉄サビ その(3)
 
大東金属の遮音板「タフパネル」
 
遮音板の下部に水が溜まると、錆びが進みます。
 
弊社の遮音壁は雨水が溜まらない構造の遮音壁で、排水加工をすることで内部が乾燥しやすくなり、
 
長寿命化致します。
 
 
製造から約30年経過すると下記のようになります。
 
●水が溜まる部分↓             ●常に乾燥した部分↓
 
 
 タフパネル図面(大東金属)↓
 
 
雨水が溜まらないようにすると、遮音壁は約100年は充分対応できるとPRしています。

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大東金属株式会社
〒575-0054
大阪府四條畷市中野新町8-1
TEL.072-877-1541
FAX.072-876-5106

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