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創業者の想い

存知ですか?亜鉛メッキ鋼板の泣き所

2010-12-24
written at 2010年12月24日|仕事の思い出
水を温水45度~65度にして、亜鉛メッキ鋼板をその温水に浸けると亜鉛腐蝕生成物なるものが発生し、亜鉛鋼板に孔食を多数発生させる(亜鉛が温水に溶ける)又は亜鉛が温水に流失してしまうという現実があります。
あるところで、平均温度46度の温水を水道管に流し、その水道管は亜鉛メッキを施したものと、メッキなしの黒皮管で15年間実用試験を行った結果、メッキなしの黒皮の管のほうが腐蝕が少なく、亜鉛メッキした水道管の方が約2倍の腐蝕あり、亜鉛メッキ鋼管の寿命は短いことが立証された、文献を読んだことがあります。
そこで、亜鉛メッキ鋼板を上手に加工する方法は、1)水を溜めない、残さないことです
2)水は外部に排出するように設計することです
3)もし、少しでも気を抜くと下記のような現象が起こります
4)下手に加工すると、耐用年数は約20年
5)上手に加工すると耐用年数は約50年以上
 
IMGP1008.JPG
 
 
IMGP1002.JPG
 
平成23年1月4日 日本を代表する防錆学の権威者 石川博司博士より次のような、メールを頂戴致しましたので、記載します。
 
『12月のブログですが、社長は良く勉強されておりますね。
水道管腐食について少しコメントさせて頂きます。
水温は70度までは亜鉛が急激に溶けることは事実です。実は50度以上の高温ですと亜鉛が不導態化して、電位が鉄よりも貴になり、逆犠牲防食で卑の鉄が溶け、穴が開くわけです。(常温水又は大気中では鉄が貴であり、亜鉛が犠牲防食するわけです)
アルミ含有のエコガル、ZAMでも流水腐食で排水管はNGです。
また、平成9年の厚生省の給水装置で、亜鉛溶出量1ppm以下の基準が出来ているので、給水用途では亜鉛メッキ鋼管は使用不可になっております。
本年の社長の益々のご健勝とご活躍をお祈りいたします。』
大東金属株式会社
〒575-0054
大阪府四條畷市中野新町8-1
TEL.072-877-1541
FAX.072-876-5106

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