ゴム支承の耐侯性を大幅にアップできる
オゾン劣化防止コーティング工法
オゾン劣化防止コーティング工法
ゴム支承において、過酷な条件下での使用により、オゾンクラックによる損傷が発生しています。損傷を放置すると、損傷が拡大する可能性も考えられるため、早期の補修が望まれます。その補修方法の一つとして、被覆ゴムにコーティングする方法があります。今回、耐侯性はもちろん、ゴム支承に生じるせん断変形への追随性も兼ね備えたK-PRO工法を開発しました。
K-PRO工法は、川金コアテックで開発した特殊弾性コーティング材(K-Coat-R)を用いたゴムの耐オゾン性を大幅に向上できる画期的な工法です。
本工法は、新設および既設ゴム支承のどちらにも適用可能です。また、ゴム材料の種類を選びません。
K-Coat-Rを塗布することで、下記の特長を有しています。
K-Coat-Rの特長
十分な耐オゾン性
被覆ゴムに、耐候性にすぐれたポリマーを主成分としたコーティング材を塗布することで、道路橋支承便覧規格値の10倍以上の耐オゾン性を確保できます。
優れた変形追随性
ゴム支承のせん断変形に対して、せん断ひずみ300%以上の追随性を有しています。
耐オゾン性試験
コーティング被膜の有無、種類に着目した耐オゾン性の比較試験結果を以下に示します。
試験概要はJIS K6259に準拠しています。
試験概要
40℃×50pphm×50%伸長 96hでクラックのない事 構造物施工管理要領(NEXCO各社 平成26年7月)
試験結果
コーティングの種類
| コーティングなし
| シリコンコーティング
| K-Coat-R
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耐オゾン性試験結果
| 24h以内にクラック発生
| 260hで皮膜損傷発生
| 1000h以上で問題なし
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※コーティング材の評価に着目した実験のため、通常のゴム沓とは異なり、ゴム材料自体には耐オゾン性を与えずに試験を実施いたしました。そのため「コーティングなし」では早期にクラックが発生
縮小体ゴム沓による耐オゾン試験
変形追随性試験
実際の製品を用いた、変形追随性の試験と結果を示します。
供試体の様子
試験結果
せん断ひずみ
| 70%
| 150%
| 300%
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繰り返し回数
| 50サイクル
| 5サイクル
| 5サイクル
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試験結果
| 異常なし
| 異常なし
| 異常なし
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納入実績
国土交通省
| 都道府県
| 高速道路会社
| JR
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7件
| 12件
| 17件
| 1件
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