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創業者の想い

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日本一デッカイ遮音壁の話

2012-11-21
written at 2012年11月21日|仕事の思い出
旧日本道路公団 前田総裁の退宮記念のモニュメントとして、東洋一の超大型遮音壁を建設する事に決定され、その場所は、東名高速道路の東京の玄関でもある東京バリヤに成りました。又、遮音壁のデザインは日本一の工業デザイナーでいらっしゃる柳宗理氏が指導される事に成っていました。
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柳 宗理 氏 の略歴
毎日新聞の毎日グッドデザインコンクールにて御一人で2回受賞され、その作品はニューヨークの近代美術館、ルーブル美術館、メトロポリタンミュージアムで永久保存品として保管されています。
平成11年12月25日 肺炎により死去  享年96歳
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『いざ設計協議に掛かると、多くの日本道路公団の技術者が、柳宗理氏を 満足させる案が出来なかった様でした。「何しろ天才的な曲線の持ち主であり、数学では解析出来づらい曲線が多く出てくる。困った。」そこで当時の技術部長(窪津義弘氏)の指示で今度は、民間人の古賀君をブツケて見た?・・・』
と私に御鉢が回って来ました。私は名人も、天才も同じ人間だと心に定めて、柳宗理氏 
【1957年:11回トリエンナーレ展(国際デザイン展)
(イタリア・ミラノ)でゴールドメダル賞を受賞者】と無口に近い状態で曲線と曲線の戦いを、約2時間近く続けました。すると柳宗理氏が、「御主もなかなかヤルナ!! まずこれでOK!!」私は、思ったヤハリ、工業デザイナー柳宗理氏も人間ダッタ、怪物では無かった!! 新幹線で大阪 四條畷の我家に向かった、窪津義弘部長に報告が楽しみだと思いつつ、眠りにつきました。今だに年に、三、四 回東京バリヤを通過致しますが、窪津義弘、大原春彦、柳 宗理の三氏の事を思い浮かべます。
東京バリヤ(スケッチ)は、34年前の工事で、私し記憶喪失症のためメーター数、及び詳細寸法は忘れました。(私し 77歳) 柳宗理氏のたっての指示により支柱を全て隠蔽式に致しました。吸音板もそろそろ定年が近づいたと思われます。
その折はよろしく、私も未だ仕事を続ける事に致します。
 
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67年前(昭和20年)の8月15日の思い出話

2012-11-21
written at 2012年11月21日|思い出
私の人生の先輩であった秋山寛一氏との話です。
秋山寛一氏とは日本の高速道路の生みの親ともいわれる人物です。
参議院議員(昭和30年頃)青木一夫先生の秘書を振り出しに、『旬刊高速道路』 編集局局長を経て、日本支承協会顧問になられ、平成2年4  月16日に亡くなられました。ある日秋山氏と8月15日の思い出話しをしていました。その思い出話しの共通点は暑い夏の日ダッタなぁ・・・と記憶しております。私は北満のハルピンで小学4年当時10歳でした。秋山氏は、学徒出陣で大阪の天王山の麓で陸軍の横穴壕を毎日毎日 掘っていたそうす。 
秋山氏曰く、「我々兵隊には3人に1丁の38式歩兵銃しか無く、しかも弾 丸は一発もない中、3人は 『今日はオレは銃をかつぐ番、君はゴボウ剣  を持つ日、貴様は弾入れを腹に巻く日だ』と順番に兵器を持って兵舎から、天王山陣地まで行軍していた。7月20日頃、米軍機のB29爆撃機が  天王山付近に墜落したその時、パイロットが落下傘で降下してきた。それを見た上官が秋山他2名に、米兵を捕虜にして引っ張って来いと命令が 下った。3人は米兵を天王山の山中で発見した。米兵はピストルを持って、何か英語で声を出していた。秋山氏は銃は持っているが弾は一発も 無いことに気がついたと同時に、身体中の血が引くのを感じた。秋山氏が しばらく無言で米兵を睨んでいると・・・、米兵がピストルを前に置き、両手 を肩の上まであげた。私は我に返った。そして、米兵の捕虜を連れて兵 舎に帰った。上官はよくヤッタと褒めてくれたが、もしその時上官がその 捕虜を銃剣で殺せと命令していたら、私は極東裁判でエライ事になった カモ!!!ハッハッハ。」と話しておられました。
 
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昭和59年5月15日 秋山氏の記事

50.ここに技あり排水機能を備えた新型吸音板

2012-11-14
written at 2012年11月14日|仕事の思い出
全国で遮音壁の吸音型(金属製)統一型吸音板が誕生したのは、昭和52年(1977年)今年、平成24年(2012年)で35年になります。
約20年~30年で、旧型吸音板の取替が行われている昨今です。
そこで「ここに技あり」で旧型遮音板の一部を排水機能に付け加えるだけで、旧型20年~30年余りで取替えるのを80年間取替不要となり 遮音性能、強度、型状は全く同じです。
 
相違点
(新旧統一板比較表)
 
名称 改良前  改良後   改良点
前面板 
アルミ板
1m/m 
耐候性メッキ鋼板
0.6m/m 
 排水機能追加
背面板 
耐候性メッキ鋼板
1.6m/m 
耐候性メッキ鋼板
1.6m/m 
 なし
吸音材   グラスウール  ポリエステルウール
ポリエステルは
耐熱性で無い為
エコ製品である 
処分時 
解体費必要
1300円/m2支払い 
解体費不要
680円入金/㎡ 
 素材変更
耐用年数  20年~30年   80年強 約3倍 
 長所
及び
短所
アルミ合金と亜鉛メッキ
鋼板との組合せは、
電食による腐食発生
前面板、背面板ともに
同一金属の為、電位差
が無い為長寿命化達成 
前面板・背面板
共に耐候性鋼板 
価格 
m2
同一価格 
m2
同一価格 
値上無し 
 
 (1)亜鉛は、人類にとって限られた大切な資源です。
(2)亜鉛は、元素であって水温(温水)で45℃~80℃に達すると流失する。
特に65℃に達した時腐食速度が急速に進みます。
(3)亜鉛メッキ鋼板と耐候性メッキ鋼板は、温水による亜鉛流失は同じです。
(4)耐候性メッキ鋼板は、何年経過しても光沢が落ちません。
(5)低光沢処理耐候性(リン酸塩処理)は、光沢を80%光沢を押さえる事が出来ます。
この仕様は、若干価格が上がります。(眩しさ防止出来ます)  
 
吸音板30P.jpg
 
亜鉛相場.jpg
 
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支承の若返り工法作業の義務

2012-06-12
written at 2012年06月12日|
錆が多く発生した支承は、目視では発見できない場合でも、ブラストで錆を除去すると支承本体のサイドブ ロックにクラック(ひび)が発生している状態が発見できます。
人間で例えるとレントゲン写真のようです。
また、特に寒冷地でよくあることですが、アンカーボルトが錆で切断されているものもありました。若返り工法作業員より、その都度報告を受け、日本支承協会、また元請業者に報告します。
○○県○○橋では、下部支承が二分の一に割れていた支承も記憶しています。
支承の健全度調査をするにしても、場所によっては調査を行うために足場を組み立て、調査員に調査してもらうことになるのですが、費用もかさみます。
こういった点からも構造物のメンテナンスには最善の注意を持った組織に依存する時代になったのではないでしょうか。 そして、これからは新しい構造物を建設するよりも、メンテナンス・補修等により既存の構造物の若返りを図ることで、無駄なコストの削減や資源の有効利用にもつながるのではと思います。
 
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後世に残したいエコ吸音板!

2012-05-07
written at 2012年05月07日|仕事の思い出
全国の高速道路総延長が上下線ともに延べ9100km達しました。その内30%に防音壁が設置されたと仮定すると(高さ3mで換算すると)840万㎡になります。
吸音板1枚は、1㎡です。よって枚数に換算すると840万枚になります。
(解体費用だけでも@1500×840万枚=126億円)現在の吸音板の耐用年数は約30年で、金属の鉄、アルミ、それに吸音材としてグラスウールの3つの物質の複合体で組立られています。
30年後の耐用年数に達すると、解体し、スクラップにされ、資源として再利用します。
その時の解体費用が1枚1,500円掛かり、この1,500円が最大の癌です。
弊社がその1,500円を0円にする、新商品を開発致しました。
(参考)
①鉄の溶解温度      1,530度
②アルミの溶解温度     660度
③ガラスウール溶解温度    1,600度 
 
上記① ② ③をこのまま三種類を解体せずに、溶かし冷ますと粗悪な鉄の塊になります。
※鉄鋼メーカーは、解体しないと引き取ってくれません。約10年前に、日新製鉄が屋外に設置して、約80年は錆びない鉄板(高耐候性鋼板)を開発されました。現在では、新日鉄、JFE、スチールの3社が製造しています。
正に、日本の鉄鋼製品は世界一です。(防錆についてのみ)耐用年数が来てスクラップ化し良質な鉄を再生するには、解体する必要が絶対条件です。(鉄とアルミ、ガラスの3種類に選別が義務付けされます。)
弊社では、鉄板だけでケース(箱)を作り、吸音材においては、グラスウールを中止し、新製品のポリウレタンウールを採用する事により、約200度の熱で煙となり消滅します、よって鉄の再生には全く傷害は無くなります。
これにより良質の鉄が出来ます。(むしろ解体をする必要が無く成りました。すなわち ¥1500が節約できる事です。)
以上の製品は、既に平成24年1月大阪の名神高速道路に設置されており、また長寿命です(耐用年数約50年~80年)。(海岸~内陸)それに純度の良い鉄が再生されます。
 
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全ての道路管理者殿へ

大東金属株式会社
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